アメリカに住む方法〜学生編〜

「アメリカに住みたい!」と思った時、アメリカに住むには一体どんな方法があるのだろうか。

他の外国に比べて、ビザの取得が難しいと言われているアメリカで、
一番簡単と言われている、”学生”として渡米する方法をお教えします。

学生ビザについて

短期の旅行や出張の場合、最大90日まではESTA(エスタ)という、
アメリカ合衆国ビザ免除プログラムを利用することができますが、
長期間、アメリカに滞在する場合は、ビザの取得が必要です。

学生の場合は、F1ビザ、M1ビザの2種類の就学ビザがあります。

F-1 ビザ (語学学校、短大、大学、大学院)

F-1ビザは、通常学生ビザと呼ばれ、フルタイムで、語学学校、短大、大学、大学院に通う人が対象となります。

基本的に、このビザで働くことはできません。
そのため、アメリカで勉強する間に必要な学費、その他の経費を賄うのに充分な預金があることを
ビザ申請時に証明する必要があります。

そして、フルタイムとは、大学では、一学期に12単位以上を取っていること、
また、語学学校の場合は、週に18時間以上通っていることが必要です。

F-1ビザは、留学期間にあわせて、通常6ヶ月から5年間の長さで発行され、
学歴があがっている場合に限り、更新することが可能です。
(◎例:語学学校で申請して3年のビザ取得 → 短大入学 → 更に3年のビザおりる )
(✖️例:語学学校で申請して3年のビザ取得 → 他の語学学校に移る → ビザ更新できない)

学校での出席や成績が悪い場合などは、ビザ取り消しの対象になる場合があるので注意!
私の学生時代の友達は、出席率も悪く、成績も悪かったため、
次の学期のクラスを取ることが認められず、1セメスター分、日本に帰国せざる得なかったことがありました。

M-1 ビザ (職業訓練学校生ビザ)

F-1ビザが学位や英語の勉強を目的とするのに対し、
M-1ビザは職業の習得を目的とする学校に行く場合に発行されるビザです。

例えばダンサー、美容関係、パイロットなどです。
通常職業訓練学校は1年から1年半くらいをプログラムの長さとしていますから、ビザの期間もそのくらいになります。

F-1 ビザの申請方法

  • 有効期間:4年制大学で通常5年(ただし、留学先学校のプログラムによる)
  • 更新の可否:一度入国してD/S(Duration of Status)というスタンプをもらえば、「I-20」が有効な限りアメリカ国内での更新は不要。一度出国してビザスタンプが失効している場合、再度アメリカ大使館で申請する必要あり。
  • 取得にかかる時間:アメリカ大使館での面接の予約からビザ取得までで最低2週間程度
  • 費用概算:360ドル

①留学を希望する学校(語学学校、高校、大学、大学院など)が、アメリカ移民局からの承認校(学生・留学ビザのスポンサーをできる学校)かどうかを確認。

②入学に必要な学力、英語力、学歴などの証明や各種必要書類、願書を学校に提出。合格すれば、合格通知と入学許可証(「I-20」)が発行される。

アメリカ大使館で面接を行い、学生ビザを申請。この時、留学中の滞在費や学費を賄う財力を証明するために、銀行の残高証明なども提出。また、留学後・学校卒業後は帰国する意思の表示を求められることがある。

アメリカの学生・留学(F-1)ビザは、基本的に学校から「I-20」が下りれば取得できます。
特に弁護士を雇わなくても、学生個人あるいは留学斡旋会社の仲介で取得することが可能です。

学生でも期間限定で働ける OPT

原則、留学期間中の就労(アルバイト等)を禁止している学生(F-1)ビザですが、
学業修了後に期間限定で働ける「OPT」(Optional Practical Training)というプログラムがあります。

これは専攻分野と関連のある職種で実施研修するためのアメリカの労働許可で、
その取得には最低1年間「F-1ビザ」で学位(准学士号、学士号、修士号)取得のために就学していることと、
仕事は専攻分野に関係するものであることが条件となっています。

例えば、大学に3年通い、教育学を専攻していた場合、
OPTを使って働くのは、教育系の仕事のみになり、
美容系で働いたり、ビジネス系で働いたりすることはできません。

OPT期間中は”学校に行く””仕事を見つける”などの絶対の決まりはないので、
仕事に就かず、日本帰国まで遊ぶということも可能です。

OPTで働ける期間は1年ですが、学歴を上げるたびに取得できます。
つまり、2年制大学卒業(準学士号取得)後にOPTを取得し、
その後4年制大学に編入・卒業(学士号取得)してからさらにOPTを取得。
そして大学院に進学・卒業(修士号取得)して3回目のOPT取得、ということができるのです。

ちなみに、「Science」「Technology」「Engineering」「Math」の理系学部を修了すると、通常1年期限のところ、追加で2年間のOPTがもらえます。

アメリカで就職するには

アメリカで働くには、就労ビザという別のビザが必要になります。
就労ビザは、学生ビザと違って、年々取得が大変難しくなっています。

就労ビザを取得するには、雇用主にスポンサーになってもらう必要があり、
尚且つ、現地人のアメリカ人ではなく、「外国人であるあなた」を雇う必要があることを証明できなければいけません。

ビザの申請には、雇用主である会社も厳しく審査され、あなたの個人の能力や職歴なども審査の対象となります。

そんな難関と言われているアメリカの就労ビザ取得ですが、ビザがおりやすい業種があります。
少し前だと、寿司シェフやネイリストが代表的な例ですが、今は以前より厳しくなっています。

現在ビザがおりやすい業種は、デジタル、IT関係です。

将来アメリカで永住したい人は、留学する時から就労ビザの取得を念頭に入れ
大学での専攻を決めたり、進む道を決めていくと時間とお金の節約につながります。

アメリカでの求人を見て、どんな仕事があるのか、ビザサポートはあるのか、
その職種に就くにはどんな資格が必要なのかをリサーチしてみるのもいいと思います。

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